連休中も出張続きで曜日の感覚がおかしくなり、4月29日の23時頃に「ああ、あと一時間で平成も終わるのか」などと感慨を深めつつホテルのテレビをつけたところ誰も騒いでおらず、あと25時間残っていたことに気付いて興醒めしたり。
私にとっての平成は貧乏な学生生活と共に始まり、卒業して就職してリストラされて転職して転勤して出向して転勤して転勤して再出向して転勤しつつ、3分の1は暇にあかせてブログやってただけ。その間に我が家の亀は30回の冬眠を繰り返し、5頭の犬が代替りしました。
これから迎える令和の時代はどうなるんですかね。天下国家とか大仰なハナシではなくて。個人サイト→ブログ→SNSや動画サイトへと情報発信の主流も変遷し、犬と猫の飼育頭数が逆転し、11年目に突入する「帝國ノ犬達」も平成と一緒に取り残されていく感がたまりませんけど。
このたび制定された新元号については、政治や歴史や宗教や文化や右左の面からアレコレ論じられまくっています。それらを眺めていて一番恥ずかしかったのが、問われてもいないのに「自分は元号などに興味はないのである」と宣言していた人たち。
私が生まれる前にアポロ11号が月面着陸に挑戦したらしいんですけど(ポルノグラフィティが歌ってたアレね)、その時もマスコミ界や文化人の間で大いに盛り上がったそうです。
当時のお祭り騒ぎを書き記した筒井康隆によると、「自分は月面着陸などに興味はない、とわざわざ宣言することで月面着陸騒ぎにいっちょ噛みする奴」が居たそうで。今も昔も変わらないんですねえ。
「なるほど、本当に興味がなければそもそも触れもしないわな」と納得しつつ、踊る阿呆になるか見る阿呆に徹するべきか、できれば自分もお祭り騒ぎ的歴史イベントに遭遇してみたいと羨ましく思った在りし日の歌。そう願いつつ、21世紀のカウントダウンは寝過ごしてしまったんですけど。
何の話をしてたんだっけ?
かように面倒臭い元号も、「近代日本」に期間限定した当ブログにとっては非常に便利なんですよね。約45年、15年、20年といった身の丈単位で区切れるため、3桁以上の数字を見ると蕁麻疹が出る私には有難い限り。そもそも明治維新とか大正デモクラシーとか昭和恐慌とか、西暦で説明されてもピンとこないし。それらに「カメの時代」や「愛犬団体の萌芽」や「軍犬報国運動の勃興」などを関連づけるには元号を使った方がよいのです。
犬の近代史を調べていると明治や大正が終わった日の暗い記録も目にするワケで、更には昭和が終わる時に井上陽水のCMが口パクになった自粛ムードを思い出しても、今回のハッピーニューイヤー的ノリでの新元号移行は大変結構ではなかろうか、などと考える4月末日。
ちなみに私は新元号使わないですけどね(いっちょ噛み)。
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2019年5月度月報
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