生年月日 不明
犬種 北海道犬
性別 不明
地域 北海道
飼主 画像の人たち
漁網を編む漁師とワンコ(二頭います)
蝦夷地に和犬とは異なる在来犬がいることは、江戸時代から知られていました。サハリンにも樺太犬や北海道犬型の猟犬群が存在しており、対岸のロシアを含めた「オホーツク犬界」を形成していたのです。
しかし明治時代の北海道には、和人の開拓者とともに洋犬が大量流入。
生活圏が重なった沿岸部の北海道犬はあっという間に交雑化し、当時は画像のような垂れ耳の個体も珍しくありませんでした。それを免れた内陸部の猟犬をもとに、辛うじて保護活動が間に合ったのです。
戦時中のペット毛皮献納運動でも、地元愛犬家が北海道犬の供出に抵抗。戦争で壊滅状態に陥った他の日本犬と違い、北海道と山梨県はそれぞれ貴重な在来犬を護りとおしました。