著者 フォン・シュテファニッツ
翻訳 陸軍騎兵大尉有坂光威・陸軍歩兵大尉刈田秀郎
発行 帝國軍用犬協會(
年代 昭和9年
ジャーマン・シェパードの作出者である、獨逸シェパード犬協會総裁マックス・フォン・シュテファニッツの著作を邦訳したもの。
この本はジャーマンシェパード史そのものです。
シュテファニッツがシェパード作出に取り組んだ時代から、欧州各国、更に全世界へとシェパードが勢力を広げていく過程が克明に記されており、日本のシェパード愛好家にとってのバイブルとなりました。
この本が邦訳される前と後では、日本シェパード界の認識が一変した程です。
「シェパードは狼との交雑犬である」「軍用犬として作出された品種である」などという妄言は、シュテファニッツによる「シェパードの主任務は畜群監視。優れた牧羊犬として作出したけど警察や軍隊も採用した」という記述で蹴散らされてしまいました。
シュテファニッツの著書から謙虚に学んでいた戦前の日本人よりも、現代の日本人の方がネットで聞きかじったアヤシゲなシェパード伝説を信じ込んでいたりします。
こちらもシュテファニッツの著作です
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解説と写真 獨逸シエパード犬(全5巻)
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