生年月日 不明
犬種 シェパード
性別 不明
地域 青森縣
飼主 陸軍第8師団通信隊
昭和14年、出征した青森から戦地へ到着するまでが記録された珍しい犬です。
それではバクの旅をどうぞ。
昭和14年3月28日 弘前第8師団通信隊演習
4月12日 出発前の梱包機材点検
4月16日 弘前駅前で出征兵士を見送る家族
同日 梱包機材集積完了
4月18日 列車で日本海側の某港へ向かう通信隊員
途中駅での歓迎ぶり
同日 秋田県土崎駅での途中休憩。
4月19日 通過駅ですれ違った出征兵士たち
バク登場。下車命令のあいだ沿線の小川で喉を潤します。
4月25日 大陸へ上陸
4月27日 揚陸した物資を貨物列車に積み替え中
岸壁にて、疲れ果てて爆睡中の兵士たちとバク
4月29日 山西省へ向かう無蓋列車と、食料を求めて駆け寄る現地の少年達
5月1日 山西省大原市到着、警備訓練へ移行。
戦闘の傷跡が残る市内の様子
空襲を受けた城門
通信隊軍曹とともに、山西省の司令部(中学校校舎を接収)に落ち着いたバク
司令部内での信号訓練
郊外での騎兵演習
中国軍トーチカ跡にて、通信隊長と共に演習を眺めるバク
6月1日 忻縣を出発
6月2日 河辺村から台懐鎮へ行軍開始
6月3日 田家庄にて、久々の入浴
上空を舞う友軍機
6月5日 山岳地帯へ
後発のトラック隊と合流
6月14日 行軍は続く
6月29日 暑さのなかで小休止
日除け帽を被った軍馬
バク最後の写真……、アレ?違う犬ですね。
てな訳で、部隊とともに行軍したのか、大原市の司令部に残ったのか、昭和14年5月以降のバクの足取りは分かりません。
第8師団は戦争末期にフィリピンへ投入され、米軍との戦闘で壊滅的な被害を受けました。