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Channel: 帝國ノ犬達
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関東シェパード界の新興勢力 昭和9年

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大正12年の関東大震災で国際港横濱を有する関東犬界が壊滅した後、国際港神戸を有する関西犬界は急速に発展。関東犬界が復興した後もその差は埋めがたく、「関東の人間が審査して関西の犬が入賞する」と揶揄される状況が続きました。

モチロン愛犬家が移動することによって新陳代謝は図られており、全国各地や朝鮮半島や台湾や満州国にも新勢力が続々と生まれます。戦前犬界は、このような群雄割拠状態にありました(だから「東京エリアの畜犬史=日本の畜犬史」とかいうタワゴトを抜かされると、非常に腹が立つワケです)。

 

犬

昭和10年の広告より

フツサン・フオン・ヒユツセン以下數頭の名シエパードを飼育してゐる志村寵氏は、更に大々的優秀犬作出に邁進する案を練つて、十一月中旬神戸森本(元造)氏の名種牡レツクス、牝ピエンネ、東京内田氏ラマ牝を譲受け名實共内田氏と比肩する大勢力となつた。ビエンネは松本氏アーマンと浅田氏ブツフエが獨逸へ殘した直仔で、はからず東都で再會することになつた。

『東京の新勢力』より 昭和9年

 


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