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東葛家畜病院亀戸分院『診察簿 大正十二年六月二十一日以降』より
大正13年6月20日診察
先回補充せられ候軍犬を、輸送間並に北支到着後の環境の急変により約一割減耗致し候。
死亡の原因は殆んど大部分消化器疾患にて、一部は肺充血のため斃死致し候。
五月補充の犬を六月二十日までに一通りの基本訓練を終り、目下其訓練中に御座候へ共、中には既に鉄道線路の巡察に連行致し、鉄道爆破に参りし共産匪を捕獲致したる犬も有之候。
尚育成所として襲撃訓練に最も重きを置き、防護服を着用せる假設敵に對して毎日必ず一回は襲撃を實施致し。尚時々敵の密偵捕虜、共
(検閲により4行削除)
昭和14年