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Channel: 帝國ノ犬達
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12月15日の犬たち

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犬
天城御獵記念寫眞
明治三十九年十二月十五日、川津口佐野入にて撮影。
猪は上村將軍の射止めしもの。中央鳥打帽東郷大將(※東郷平八郎)。
その左中折帽樺山大將(※樺山資紀)
東郷大將の左側鳥打帽上村中將(※上村彦之丞

 

 

警視廳では豫て犯人捜索用として外國産數種の警察犬(けいさついぬ)を中野飼育場で荻原警部補主任となり訓練中であったが、此日長敬寺の事件に使用して見る事となり、中野飼育場に急報して遣つたより主任荻原警部補はバフレーと称する一頭を伴ひ、午前十時現場なる長敬寺に着き、 直に犬を強盗の忍び入つた同寺玄関左側雨戸を破つた所へ連れて行つたのに、警察犬は切りに入口の臭ひを嗅ぎ、それから漸次強盗の通行せる台所の板の間の上の臭を嗅ぎ、次に正面次の間に至りヤヤシバシ嗅いで居たが、夫以上大なる發展を見なかつた。
元來警察犬の使用は事件發生後最も速かに現場に連れ行くを最上とし遅るゝも、七時間以内を限度とするものであつて、此日警察犬が現場に着いたは時既に事件發生後八時間餘を経過し居り、殊に是より先き凶行現場及附近は判検事の出張に續き各署から多數の刑事等が出張して散々に踏み荒してあつたから、流石犬も殆 ど嗅ぎ分けが付かず遂に不結果に終つたのであると云ふ。
東京朝日新聞 大正3年12月15日

 

 

 

兵庫で放飼ひ許可
兵庫県では、神戸、西宮、伊丹、寶塚の四都市に對し昭和十三年から飼犬の繋留を規定していゐたが、最近狂犬病が其の跡を殆んど絶つたので十二月十五日から畜犬に對し飼主名と豫防注射(狂犬)済證を頸輪に付けて置けば放し飼を許すことになつた。
『犬界消息』より 昭和16年

 

 


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