警察犬は、時に犯罪者の恨みを買うこともあります。
戦後の闇市取締に投入された国家地方警察の捜査犬たちには、闇商人による毒殺計画の噂がつきまといました。
戦前にも、あの名犬ベル公がテロに遭っています。
http://ameblo.jp/wa500/entry-10352793095.html
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南千住署朝倉巡査の愛犬ベル公が、最近痛ましい災難に二度まで遭つた。
去年の十一月、ベル公が主人のお供をして、浅草の窃盗犯の家を襲うた時、猛然二階に飛上つて犯人に蹴落され、足を砕いてしまつたのだ。
その傷が未だ癒ない中に、また〃主人に恨みを抱いてゐたらしい犯人が、風呂敷包を銜へて買物の用達から帰つて来たベル公を待ち受け、背中へ熱湯を浴せかけて逃走した。
すつかり元気を失つたベル公をいたわり乍ら、朝倉氏がさらしの綿入に「選挙粛正」と書いた着物を作つて着せてやつた。
暖かい日にはこの着物を着て、ベル公が嬉しさうに家を飛出して小走りに歩く姿を、町の人達は同情と感謝の眼で見送つてゐた。
「ベル公の受難」より 昭和11年
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警察犬へのテロ
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