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Channel: 帝國ノ犬達
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戦前の猪猟・兵庫編

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それでは鹿児島編の続きです。

http://ameblo.jp/wa500/entry-12241517061.html

 

 

丹波篠山、山家の猿が……。のデカンシヨ節にて有名?な丹波は、猿は少ないが丹波を中心に丹後、山城、紀伊、播磨にかけては猪の多い事は雲ケ畑が猪鹿の御猟場たりし事にても御承知の事であらうと思ふ。

私は常に丹波の中心たる篠山から柏原方面に多く出猟したのである。

この地にての猟犬も概して和犬又は其雑種で、數は少ないが紀州犬が第一に推されて居る。當地でも數人一隊を組みて出猟するは薩摩と差はないが、薩摩の様に大がゝりでない。又犬の數も少ない。

犬扱ひの人は勢子と称し、數頭の犬を何れも繋いで曳きまわし、薩摩の如く法螺貝等にて巻狩式の大がゝりの事はしない。中心たる親爺の在ることは同様である。

先づ親爺は今日の狩場を豫定して出猟する。この地には豫め猪の動静を探索して置く。而して猟場の猪の足跡の出入りを見定むることも同様である。

丹波ではこの見定むることを「フム」と称して居る。これは猪の足跡を踏みて其方向出入を見極めると云ふことである。

 

長野縣蚕糸課長 荒井馬次「猪猟の話」より 昭和12年

 

このようなイノシシとの闘いを経て

♪雪がちらーちら丹波の宿にアヨイヨイ
猪がとびこむ牡丹鍋アヨーイヨーイデッカンショー

となるワケです。

 


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