昭和11年の広告より
訓練用スパイク付首輪(スパイクカラー)
大型犬の悪癖矯正などに使われていた戦前のスパイクカラー。外国製品をコピーしたものでしょう。
当時の解説では「訓練ニ對シ従順ナラザル犬、又ハ固癖矯正ノタメ用フ」 とあり、当時の日本では「訓練用首輪」「訓練用スパイク付首輪・廻転式」と呼ばれていました。
こちらは戦前のスパイクカラーです。当時の名称は「訓練用スパイク付首輪・引紐付」。
闘犬などは外側にスパイクを並べた威圧的な首輪をしていましたが、こちらは内側にスパイクをつけて問題行動を矯正する道具。
使用上のトラブルも多かった様で、当時から犬を傷つけない為の指導がなされていました。
昭和14年、東京第一陸軍病院に献納された失明軍人誘導犬「ボド」の矯正にもコレが使われたとの記録がありますね。