二月十五日午後五時から渋谷驛長室に第一回発起人會を開いたが、その後のハチの人気は愈よ爆発して続々醵金が集るほか、ハチの物語を浪花節、童謡にしてレコードに吹込んだものが売出される。
驛前の明治製菓ではハチのチヨコレート像が出来ると云ふ騒ぎ。
三月十日は神宮外苑の日本青年會館で忠犬ハチ公銅像基金募集の夕を行ひ、それらの浪花節。童謡の披露その他がある。
昭和9年
学生時代、ハチ公銅像建設會の資料を古書店で発見したことがあります。
翌週の給料日にバイト代を持って駆け付けると、「アレですか?先日売れちゃいました」と店員さんに言われてガッカリ。それ以降も探し続けたのですが、未だに巡り合えません。みんな貧乏が悪いんや。
ハチ公に関する当時の渋谷駅長の証言ですが、掲載媒体によって内容が二転三転しているのが難点。長い間無関心だった犬がいきなり「忠犬ハチ公」に変身したのですから、後からアレコレ質問されて困ったでしょうね。
先月まで渋谷の郷土博物館で開催されていたハチ公展。
あそこの展示にあった森永製菓のハチ公チョコレートに対抗した訳ではありませんが、明治製菓でもハチ公チョコを作っていたんですね。
今年のバレンタインは60㎏もあるハチ公チョコも登場したとか。へー。
来月のホワイトデーどうしましょう。義理チョコのお礼ですけど。
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忠犬ハチ公銅像建設會
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