戦時狩猟界の悩み
ウサギやイノシシの毛皮を献納する「狩猟報國」「毛皮報國」の大義名分のもと、大手を振って狩猟に励んでいた戦時下のハンターたち。しかし、彼らも戦時体制から逃れることはできませんでした。狩猟税が値上げされ、物資不足も次第に深刻化し、配給される弾丸や薬莢の量、猟犬の飼料確保に厳しい制限がかけられたのです。 ◆...
View Articleポインターの日本史
犬界現時の熱狂をその儘続けて、後顧の憂ひなからしめる方法として、たゞ徒に流行に走らず、何等かの目的を付帯し、茲に有力なる意義を存せしむることが緊要である。古くから我國に輸入された外国犬種について見るに、多少の流行はあつたにしても、現在或は将来、恐らくは永久に廃りなしと思はれるのはポインターやセター...
View Articleチャウチャウと日本犬の交雑問題 昭和14年
三河犬で問題になったチャウチャウと和犬の交雑犬。「あの騒動、なんでチャウチャウと交配したの?」と思っていたら、そういう理由だったのね~的なお話。これが始まったのはいつ頃なのか。日本犬史と日本チャウチャウ史の繋がりを詳しく知りたいんですけど、戦前日本におけるチャウチャウの蕃殖・流通・販売記録があまりにも少な過ぎるんですよね。 ◆...
View Article2016年12月度月報
出張出張飲み会出張と、ホテル暮らしが続いた11月。出先からスマホで投稿・閲覧するようになって気づいたんですけど、私のブログってどれもこれも文章がダラダラ長い。文字数制限のない唐瀬原に至っては、スクロールするのが自分でも嫌になります。6年も続ければ、苦手な作文も少しは上達すると思ったのになあ。...
View Article知多半島の狩猟・明治初期
ポインターやセッターが普及する明治20年代以前の、地方におけるスポーツハンティングの状況を。近世狩猟界から近代狩猟界への過渡期として、興味深い記録です。...
View Article小倉陸軍病院別府分院の犬(愛玩犬)
生年月日 不明犬種 不明性別 不明地域 大分縣飼主 小倉陸軍病院別府分院 衛生上、病院で動物を飼っていいのか?と思われるかもしれませんが軍の療養施設関係では、犬・猫・小鳥とさまざまなペットを飼育していた記録が見つかります。公的なものとしては、東京第一陸軍病院の失明軍人誘導犬もそうですね。病院のペットたちは、治療の日々を送る患者や医療スタッフの慰めにもなったのでしょう。 ワンコその1 ワンコその2...
View Articleモーリス恒温湿布帯&アカラス治療湿布剤リシポラ
昭和9年の広告より犬の湿布自体は昭和初期からあったようですが、イロイロなタイプが販売されていたんですね。アカラス症は、この時代から厄介な皮膚病として悩みの種でした。こちらは昭和11年の広告
View Article歩兵第34連隊軍犬班の犬(軍犬)
生年月日 不明犬種 シェパード性別 牡かな?地域 静岡縣飼主 歩兵第34聯隊軍犬班 あちらこちらで、演習中の写真をよく見かけるワンコ。掲載資料によって微妙にポーズが違うので、並べてみたら連続写真でした。 関西地方での演習に参加した歩兵第34聯隊の軍犬班。前進に備えて待機中。傳令用首輪をしていないので歩哨犬でしょうか?よく見たら奥にもう一頭いますね。前進開始、そしてカメラ目線。
View Article軽井沢の犬(野犬)
生年月日 不明犬種 不明性別 不明地域 長野県北佐久郡軽井沢飼主 不明 在りし日の軽井沢銀座の風景。画像では木造っぽいですが、敗戦時の写真では三笠書房の建物がコンクリ造となっています。てな訳で撮影時期不明。
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