7月24日の犬たち
『東葛家畜病院亀戸分院『診察簿 大正十二年六月二十一日以降』より大正12年7月24日発病、26日斃死 其後七月廿四日更に精密に検査して、確に妊娠してゐる。併し三頭内外と言ふ確信を得た。併し再燃した喜びは僅かに一刻。同時に發見したのは餘り著名でない血斑病の症状であつた。台湾歩兵第一連隊軍犬班 鈴木中尉 昭和9年 生年月日 昭和11年7月24日犬種 シェパード性別 牡地域 岡山縣飼主 服部克己氏...
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併して翌日七月廿五日に、血便を看、後下腹部或は側腹部、歯齦等に小指圧痕面大の血斑を発見した。その數歯齦に數ヶ、下腹部に十數ヶである。舌は乾燥し、其の他熱、食欲は殆ど異状がない。私共は希塩酸の希釈液を投與して、食事を注意し、軽い運動を許した。台湾歩兵第一連隊軍犬班 鈴木中尉 昭和9年 クロヒョウが脱走した上野動物園にて、臭跡を確認中の帝国軍用犬協会所属軍用犬。昭和11年7月25日撮影...
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廿八日曇、五時より四十五分連行、歸途多少の徴あり。午後四時より三十分連行。深澤政介「愛育日記」より 昭和9年7月 東京市桜丘女学校のシェパード実演 昭和14年7月28日撮影
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併し七月卅一日陰部より少量のタール様血性粘液を出し、子宮粘膜に出血せるを知り流産を案じてゐると、翌日八月一日午後一時頃一頭を死産したが、母は頗る元氣であつた。其の夜更に流産して、死産兒をハリーは自分で處置してしまつたらしい。八月四日、ハリーは全く健康を恢復したが、取扱兵はハリーの乳を搾つてみては殘念がつてゐる。台湾歩兵第一連隊軍犬班 鈴木中尉 昭和9年 昭和13年7月31日、台湾での軍用犬購買審査会
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C.死亡犬四郎號(秋田犬)は八月二日午前七時五分、「ヂステスパー」の爲遂に死亡せり。D.一般に就て七月に比して一般に疾患少きも、暑熱の為衰弱せるもの多く、又飲水量多き爲め消化器に障碍を來せしものニ、三あり。 陸軍歩兵學校軍用犬研究 大正8年度...
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帝国軍用犬協会東京支部に依る〇〇部隊の購買犬検査(昭和十三年八月三日) 昭和13年8月3日、軍へ献納されたアレン・ホマレ、ウル・佐需火、ポパイ・フォム・ハウス江戸川畔。
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井上正夫牝犬(※愛犬フミ子のこと)を部屋に飼つて苦労するのは、犬のシイズンの時で、布で結へて不始末をしないやうにするのには氣を使ひます。川端康成しかし中には仕末のいいのもゐますが、私も今年の夏海岸へテリアをつれて行きましたが、あれになつて、畳に血をたらしたので、その家のお婆さん、犬とは知らないので、これは何ですかと叱られました。『藝術家に犬を聴く』より 昭和8年12月13日...
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岩手縣盛岡市瀧澤村を中心に、百頭(一説には三十頭)近い山犬群が横行し、農家を片つ端から荒し廻るばかりでなく、老人、児童の襲撃されるものもある有様。付近住民は戦々恐々とし盛岡猟友會では八月六日未明から、一大山犬狩を催し、又盛岡署では同十日から二週間を野犬毒殺週間として専ら撲滅に努めてゐる。「盛岡に山犬の大群」より 昭和8年...
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